写真好学研究所 公開講座2026 夏の合宿「写真の話を続けるための現代写真入門」を開催しました

2026 夏の合宿「写真の話を続けるための現代写真入門」開催

2026.08.11現代写真入門3日目の参加者と成果物

【開催終了しました】

2026年8月9日(日)から11日(火・祝)までの3日間、写真好学研究所 公開講座2026 夏の合宿「写真の話を続けるための現代写真入門」を開催しました。
講師にPHOTO GALLERY FLOW NAGOYAの中澤 賢さんを迎え、参加者の皆さんとともに、現代写真をめぐる作品や考え方、写真性や指標といった写真を考えるための言葉、そして「なぜ写真で作品をつくるのか」という問いまで、さまざまな話を続ける3日間となりました。
ご参加いただいた皆さま、そして講師の中澤さん、ありがとうございました。
この3日間については、写真とともに、あらためて別の記事で振り返りたいと思います。

※以下は、開催前に掲載した講座案内です。

写真好学研究所では、2026年8月9日(日)から11日(火・祝)まで、公開講座2026・夏の合宿を開催します。写真好学研究所では、2026年8月9日(日)から11日(火・祝)まで、公開講座2026・夏の合宿を開催します。講座名は、

写真好学研究所では、2026年8月9日(日)から11日(火・祝)まで、公開講座2026・夏の合宿を開催します。

講座名は、「写真の話を続けるための現代写真入門」

講師は、名古屋で写真専門ギャラリー「PHOTO GALLERY FLOW NAGOYA」を運営する中澤賢さんです。

会場は、三重県津市美里町にある古民家Hibicoreとgallery0369。昨年に続き、座学と対話を中心に、写真についてじっくり考える三日間となります。

講座の詳細を見る  /  参加を申し込む

写真の話を、もう少し続けるために

写真を続けていると、カメラやレンズ、撮影技術の話だけでは、少し物足りなく感じることがあります。

なぜ、この写真をつくるのか。
自分は、何を見ようとしているのか。
写真は、世界とどのような関係を結ぶものなのか。

そうした問いについて、誰かと落ち着いて話をする機会は、意外に少ないのかもしれません。

今回の講座は、写真機材や撮影テクニックを学ぶための講座ではありません。

現代の写真家やアーティストが、どのような思考や構造によって作品を成立させているのか。作品が、なぜその形式を取っているのか。

作品の見方だけではなく、その背景にある理論や考え方にも触れながら、写真表現の可能性を探っていきます。

写真とは、世界との関係をもう一度結び直すこと

写真は、目の前にあるものを記録するだけのものではありません。

何を見るのか。
どのように見るのか。
なぜ、それを写真として残すのか。

一枚の写真をつくることは、自分と世界との距離を測り直し、これまでとは少し違う関係を結び直すことでもあります。

誰かに評価されるためだけではなく、まずは自分が感じていることの輪郭を、自分自身で確かめること。

自分の表現が、いまどこに立っているのか。
なぜ、それを写真にしようとしているのか。
自分は、世界をどのように見ているのか。

すぐに答えを出す必要はありません。

知らないことや、まだよく分からないことを少しずつ紐解いていくことは、新しい世界と触れ合うきっかけになります。

それは、写真や表現と向き合うための、自分なりの基準をつくることにもつながっていくと思います。

中澤賢さんと、写真について考える

中澤さんとは、映像配信「流れる会話」などを通して、これまで何度も写真について話をしてきました。

中澤さんは、写真の技術的な部分にも詳しい方ですが、それだけではなく、

カメラを使うことだけが、写真を生み出すことなのか。

という、写真の根本に関わる問いを投げかけてくれる存在でもあります。

私自身、長く写真に関わってきましたが、これまで身につけてきた考え方だけにとどまらず、「写真」という存在の可能性を、できるだけ柔軟に捉えていきたいと思っています。

中澤さんとの対話は、私自身の考え方を更新する機会にもなっています。

今回も講座を主催する立場ではありますが、写真好学研究所所長の私、松原豊も、参加者の皆さんと一緒に学びます。

昨年参加された方も、初めての方も

講座では、現代写真入門、写真理論入門、写真作家・作品研究、制作実践入門などを予定しています。

昨年の内容を踏まえ、今回は、それぞれの講座の関係性をより丁寧に整理し、理解の流れをさらに深められる構成となっています。

昨年参加された方にとっては、前回の学びをさらに深める機会に。

今回初めて参加される方にも理解できるように組み立てられていますので、写真を始めて間もない方もご参加いただけます。

三日間すべての受講はもちろん、一日または二日間のみの参加も可能です。

表現について、もう少し深く考えてみたい方。
写真の話を、これからも続けていきたい方。
自分自身の写真を、少し違う角度から見つめてみたい方。

古民家の夏の時間の中で、一緒に学んでみませんか。

開催概要

写真好学研究所 公開講座2026 夏の合宿
「写真の話を続けるための現代写真入門」

開催日
2026年8月9日(日)〜11日(火・祝)

講師
中澤 賢
PHOTO GALLERY FLOW NAGOYA

会場
古民家Hibicore・gallery0369
三重県津市美里町三郷369番地

受講費
一人・一日 2,000円(税込)
三日間参加の場合 6,000円(税込)

一日または二日間のみの参加も可能です。

古民家Hibicoreでの宿泊も受け付けています。

講座内容、時間割、宿泊、懇親会、持参物、交通案内などの詳細は、写真好学研究所の案内ページをご確認ください。

詳細・参加申込み

講座の詳細
写真好学研究所 公開講座2026 夏の合宿・案内ページ

参加申込み
夏の公開講座・参加申込フォーム


見ること、考えること、
写真と言葉で深く語り合う、三日間。

皆さまのご参加をお待ちしています。

3日間の講座を終えて

「現代写真入門」と題した3日間でしたが、何かひとつの答えを持ち帰るというよりも、写真について考えるための、いくつもの問いが残った時間だったように思います。

作品を見ること。言葉にすること。誰かの話を聞くこと。そして、ひとつの話からまた別の話へと流れていくこと。

「写真性」や「指標」といった写真を考えるための言葉から、「なぜ写真で作品をつくるのか」という根本的な問いまで、話はさまざまな方向へ広がっていきました。

講師の中澤さんの話を聞き、知らなかったことを知る。新しい考え方や言葉に触れる。それはもちろん、この講座の大切な部分だったと思います。

けれど、それだけではなかったようにも思います。

聞いたことをそのまま知識として持ち帰るのではなく、それぞれが自分の写真やこれまでの経験に引き寄せながら考えてみる。そして、自分ひとりで考えているだけでは出てこなかったことが、誰かの言葉を聞くことで少し動き出す。

自分とは違う見方や考え方に触れ、「そういう見方もあるのか」と立ち止まったり、逆に自分がこれまで何となく感じていたことの輪郭が、誰かとの会話の中ではっきりしてきたりする。

そんな時間が何度もあったように感じています。

そして今回、あらためて感じたのは、人が同じ場所に集まることの意味でした。

古民家Hibicoreという場所に人が集まり、同じ時間を過ごしながら、写真について話をする。

オンラインでも情報を得ることはできますし、一人で本を読んだり考えたりすることもできます。でも、同じ場所に誰かがいて、その人の声を聞き、表情を見て、少し迷いながら話す言葉を受け取る。その場にいる人の体温のようなものを感じながら話を続けることには、やはり別の力があるのだと思います。

休憩時間の何気ない会話や、講座が終わってから続いていく話も含めて、そこに人が集まることで生まれるものがある。

写真について考えるためには、作品や知識だけではなく、こうして人が集まり、話を続けることのできる「場所」の存在も大切なのかもしれません。

三日間というまとまった時間があったからこそ、すぐに答えを出すのではなく、誰かの言葉を受け取り、それをまた自分の中で考え、そして話してみる、ということを繰り返すことができました。

「写真について考える」ということは、一人で考え抜くことだけではなく、他者との間を行ったり来たりしながら、自分の考えを少しずつ確かめていくことでもあるのだと思います。

この3日間でどのような話が交わされ、そこから何を考えたのかについては、写真とともに、あらためて別の記事で振り返ってみたいと思います。

ご参加いただいた皆さま、中澤 賢さん、ありがとうございました。

写真好学研究所
所長 松原 豊

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