2026年度「ひびうた文化講座」で写真講座を担当します

2026年度の「ひびうた文化講座」で、写真講座を担当します。
講座のタイトルは、
さてさて、写真ってなんなんでしょうか
― 写真好学研究所の研究生たちと考える、写真の入口 ―
です。
2026年9月から12月まで、三重県津市久居の「コミュニティハウスひびうた」を会場に、全4回の講座を開催します。
さてさて、写真ってなんなんでしょうか
私たちは日々の暮らしのなかで、とても自然に写真を使っています。
記録としての写真。
思い出としての写真。
誰かに何かを伝えるための写真。
証拠としての写真。
そして、作品としての写真。
スマートフォンが身近になり、写真を撮ることも、見ることも、誰かに送ることも、以前よりずっと日常的になりました。
「写真は真実を写す」
「写真は“写心”であり、心を写す」
そんな言葉もよく耳にします。
けれども、さてさて、ほんまにそうなのでしょうか。
写真には、写っているものがあります。
同時に、写っていないものもあります。
同じ一枚の写真を見ても、懐かしいと感じる人もいれば、怖いと感じる人、まったく別の記憶を重ねる人もいます。
写真を見るとき、私たちは写真そのものを見ているのでしょうか。
それとも、自分自身の経験や記憶、知識を重ねながら見ているのでしょうか。
この講座では、身近にありすぎて、かえって見えにくくなっている「写真」という存在について、参加者の皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
「気になる写真」から考えます
この講座では、むずかしい写真論やカメラの撮影技術から始めることはしません。
自分で撮影した写真だけでなく、家族写真、新聞、雑誌、SNS、写真集、チラシ、印刷物など、身のまわりにある「気になる写真」を手がかりにします。
写真を見ながら、
何が見えたのか。
何を感じたのか。
なぜ気になったのか。
何がよくわからなかったのか。
そうしたことを、一人ひとりの言葉で話していきます。
写真の良し悪しや撮影技術について評価するのではなく、まずは「自分にはどう見えたのか」を言葉にしてみる。
そして、その言葉をほかの人が聞いてみる。
そこから、自分では気づかなかった見方や、新しい問いが生まれてくるかもしれません。
写真好学研究所の研究生たちと一緒につくる講座
今回の講座には、私が所長を務める写真好学研究所の研究生たちも、講師側のスタッフとして参加します。
研究生たちは、一般の参加者の皆さんと一緒に写真を見て、話を聞き、問いを考え、講座のなかで生まれた言葉や気づきを記録します。
誰かが一方的に答えを教える講座ではありません。
講師も、研究生も、参加者も、それぞれの経験や感じ方を持ち寄りながら、写真について一緒に考える時間にしたいと思っています。
講座をつくること。
写真について人と話すこと。
異なる見方に耳を傾けること。
そこで生まれた問いを持ち帰ること。
こうしたことも、写真活動における一つの研究であると考えています。
写真好学研究所にとっても、研究所の外に開かれた場所で、さまざまな人と写真について考える大切な機会になります。
全4回の講座内容
第1回 自己紹介と「わたしと写真」
2026年9月20日(日)10:00〜12:00
参加者それぞれが自己紹介を行い、自分と写真との関わりについて話します。
普段どのような写真を撮っているのか。
どのような写真を見てきたのか。
写真にまつわる思い出はあるのか。
質疑や雑談を交えながら、写真と自分との関係を振り返ります。
次回に向けて、「気になる写真」を50枚ほど集めます。
第2回 集めてきた写真について話す
2026年10月25日(日)10:00〜12:00
それぞれが集めてきた写真を見ながら、見えたこと、感じたこと、気になったことについて話します。
自分で撮影した写真だけでなく、家族写真、新聞、雑誌、SNS、写真集、印刷物なども含めてかまいません。
なぜその写真を選んだのか、自分でもはっきり説明できない写真があってもよいと思います。
その「よくわからないけれど気になる」という感覚を大切にします。
第3回 もう一度、写真について考える
2026年11月29日(日)10:00〜12:00
第2回に続いて、写真を見ながら対話を深めます。
話のなかで出てきた言葉や疑問を書き出し、
「写真とは何か」
「写真は本当のことを写しているのか」
「同じ写真でも、人によって見え方が違うのはなぜか」
「写真を見るとき、自分は何を見ているのか」
「写真は何を伝え、何を隠してしまうのか」
といった問いを、参加者それぞれの言葉から考えていきます。
第4回 ふりかえりと発表
2026年12月20日(日)10:00〜12:00
これまでのやりとりを通して、自分が感じたこと、考えたことを発表します。
最後に、講座を通して考えたことを、それぞれ短い文章にまとめます。
可能であれば、講座のなかで生まれた言葉や考えを、SNSやウェブサイトなどで紹介することも検討しています。
写真に詳しくない方もご参加ください
この講座は、写真家や写真愛好家だけを対象にしたものではありません。
普段はスマートフォンで写真を撮っている方。
家族写真を大切にしている方。
写真を見ることが好きな方。
写真について考えたことはないけれど、少し気になる方。
小学生、中学生、高校生から大人まで、さまざまな世代の方にご参加いただけます。
全4回を通して参加していただくと、考え方の変化や深まりを、より感じていただけると思いますが、1回のみの参加も可能です。
答えを急いで見つけるのではなく、それぞれの見方や感じ方を持ち寄りながら、写真についてゆっくり考えてみませんか。
開催概要
講座名
さてさて、写真ってなんなんでしょうか
― 写真好学研究所の研究生たちと考える、写真の入口 ―
講師
松原 豊
写真家/写真好学研究所 所長
開催日時
2026年9月20日(日)10:00〜12:00
2026年10月25日(日)10:00〜12:00
2026年11月29日(日)10:00〜12:00
2026年12月20日(日)10:00〜12:00
会場
コミュニティハウスひびうた
三重県津市久居幸町1116
受講料・1回につき
大人:1,000円
障害をお持ちの方:800円
高校生:800円
中学生:650円
小学生:500円
全4回を通しての受講をおすすめしますが、単発での参加も可能です。
主催
ひびうた文化協会
詳細・お申し込み
講座の詳細や申し込み方法については、ひびうた文化講座の公式ページをご覧ください。
https://www.hibiuta.org/works-2/workshop-2026
皆さんと一緒に、写真について考える時間をつくれることを楽しみにしています。


