2023年6月10日 東博章写真展「随に」開催修了まであと2日。

gallery176東博章写真展「随に」

三重県の写真家松原豊です。昨日6月9日は梅雨の合間のいい天気でしたね。昨日の大阪の夕焼け綺麗でした。


私が運営メンバーを担当している大阪豊中市、阪急宝塚線服部天神駅から徒歩1分のところにある写真専門ギャラリーgallery176で今回三重県伊賀市在住の写真家東博章さんの写真展の開催を企画していて、昨日から後半の展示を開催しています。


今回展示している写真は東さんが在住している近隣の風景を8インチ×10インチのフィルムを使用する大型カメラと呼ばれるA4サイズを少し小さくした程度のサイズの大きさの白黒フィルムを使用して撮影した写真。そのフィルムの大きさのまま印画紙に密着焼きと呼ばれる非常に原始的な方法でプリントされた写真になります。いわゆる引伸機を使わずにプリントされている作品になるわけです。ネガと呼ばれるものの大きさがそのままプリントされて展示されているわけです。iPhoneで気軽に写真の撮れる時代になんだか凄くないですか??

東さんはもともと風景写真という雑誌の表紙の撮影を担当したりしていた写真家です。方向性の変化から今回の写真作品がつくられていますので、その制作プロセスの変化についても展示作品を見ながら本人に聞いて見るのも一つの写真展の楽しみ方だと企画者としては思います。アナログ写真好きはもちろんのこと、デジタルで白黒写真を制作されている人にも是非足を運んでいただいて柔和なトーンのしっとりした描写を写真から感じていただければ企画者としても嬉しい限りです。感材がこのところ急激な勢いで値上がりしている状況ですがまだまだアナログ写真続けますよ、と話している東さんの作品に触れに来てもらいたいと思います。

東さんは木工職人でもあるので展示に使用している額、プリントに使用する密着プリント装置、今回は密着プリントですが引伸しに使用する引伸機なども自分の手作りです。

個人的にはたいへんうらやましい。展示に使用している額や密着プリント装置は会場で購入もしていただけますのでこちらも是非手で触りながらお買い求めいただければと思います。
額には写真保存のためのことを配慮した素材が使われています。そのあたりも会場で是非東さんから直接聞いていただければと思います。

東さんから暗室作業や額など制作風景の写真が届いているので写真を掲載しておきます。


そして重要な?お知らせです。
本日6月10日土曜日にはgalleryを19時に閉廊後「東さんと随に(まにまに)写真を囲みながら話す会」をgalleryにて開催します。参加費お一人様500円税込、飲み物、食べ物は各自持ち寄り。差し入れ大歓迎。開催時間は19時〜21時頃まで。東さんとじっくり写真の話をしたい方、是非足をお運びください。予約などは不要ですので飛び込み歓迎。

東博章写真展「随に」囲む会
前回開催した時の様子を掲載しておきます。(ほぼただの飲み会ですね。でも写真の話は酔う程に深くなっていました、笑)お気に入りの写真集とお酒など持ち込んで是非参加してもらえればと思います!前回開催した3日にはヤマグチゲンさんの写真集が出てきてgallery176のオーナー友長さんも加わり大いに盛り上がりました。
それではあと2日間になりました東博章写真展「随に」に是非足をお運びくださいね。

続いて補足です。
6月に三重県津市美里町、gallery0369と同じ建物内にアナログ写真講座やワークショップを開催するための暗室「Labo0369」を開設しました。

Labo0369

この暗室制作の施工にも東さんに関わってもらいました。暗室つくりたい!という希有な方が見えましたら東さんに相談するとよいと思います。暗室処理に便利な様々な道具もとても詳しいです。会場で是非質問してみてください。

Labo0369のカタログはgallery176においてありますのでそちらも是非見て下さいね。Labo0369ではこれからアナログ写真の講座を定期的に開催していきます。開催日程など決まりましたら
LaboのwebページやInstagramでお知らせいたします。

最後までお読みいただきありがとうございました。
今日は午前中中之島美術館で開催している佐伯祐三展を見てgallery176に向かいます。

大阪新今宮の宿からの眺め。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です