お盆最終日。夏の宿題 カラーネガフィルムを現像する。

ネガカラーフィルムをオリエンタルカラ- BAN(コダックC-41RA・DNP等対応)で現像する。

2022.08.15古民家Hibicoreの女将の椅子

三重県の写真家松原豊です。2022年8月15日お盆の最終日と共に終戦の日。今年は盆踊りやお盆の行事は行われたのでしょうか。いつものお盆、早く戻ってきてくれると良いのですが。写真は8月15日早朝、古民家Hibicoreで女将がいつも使っている椅子の写真。

Labo0369Darkroom(暗室)

さて、今日は夏の宿題を行いました。カラーネガフィルムの現像処理。今まで東京の現像所に送ると往復で1週間〜枚数が多いと10日間くらいかかっています。そろそろ自分でやろうと決めてからいつの間にか数年経過。「フィルム現像自分でやればいいじゃない。」と勧めてくれたのは台北の 1839ContemporaryGallery のオーナー 邱さんでした。(邱さん、ようやく実験できました。)かなり前(数年経過)に購入したミニラボ用カラーネガフィルム現像薬品オリエンタルカラー BAN(コダック C-41RA対応)の発色現像、漂白、定着の3薬品を使用。たぶん使えるだろうと思いこんでtest現像やってみます。発色現像液と定着液は使用液が10㍑用だったりするので溶解後の保管が大変です。業務用だからしょうがないですね。現像対象はいつも使用している大型カメラ(Largeformatcamera)4インチ×5インチのシートフィルムです。



以前名古屋ビジュアルアーツ非常勤講師時代、カラー実習という授業を担当していたときにはJOBOというメーカーの半自動現像機を使用していました。(まだデジタルカメラのない時代でした。少し懐かしい。)今回はその現像機械を持っていないのと4インチ×5インチの大型カメラで使用したシートフィルムの現像です。バスケットを使用するのでバットなどさまざまな現在あるもので温度管理用のお湯張りをします。非常に原始的な方法です。

Labo0369バスケットでの現像処理

4×5インチフィルムはこのようなバスケットを使用して現像処理を行います。作業は暗闇です。

それぞれの薬品を確認してみると定着液は経時変化?劣化?で少し液漏れしているようでした。濃縮液の保存されている容器もいつまでも安全、ということでは無いようです。漂白は溶解液が使用液となっていて。薬品溶解時に1.5倍程度水で薄めてしまった。薄いブリーチは使えるのか??おそらく使用できると思うので保管しておいて、いつかチェックしてみます。今回の処理ではノーマルな漂白液を使用します。


処理工程はC-41現像処理(ウィキペディアより)になります。
公表されているC41処理
現像 3分15秒 38度
漂白 6分30秒 24-41度
水洗 3分15秒 24-41度
定着 6分30秒 24-41度
水洗 3分15秒 24-41度
安定 1分30秒 24-41度
乾燥 

こちらを参考にしながらtest現像を進めます。


220815 LABO0369:1回目test現像処理(現像の処理時間を38度から30度に変更、時間も6分としました)
前浴  1分 35度くらい  
現像  6分 30度  60秒連続攪拌 60秒10秒攪拌 作業前直前の液温計測31度
リンス 1分 30度
漂白  10分
リンス 1分程度 流水
定着  7分
水洗  30分
ドライウエルつけて乾燥
室温 28度。

Labo0369 C41処理発色現像液温

こんな工程で第1回目のtest現像を行いました。暗室でバスケットに詰めたフィルムを現像するのでバスケットに詰めるところからすべて暗黒下での作業。発色現像の液温が30度ですので室温も30度付近に。暗室内の除湿機をまわして入り口を閉めると29-度ほどになりました。暑いですがドライな環境でしたので作業はなんとかなりました。定着液に入れて1分ほどしたら明室での作業としました。現像結果はかなり濃いめで+1~+1.5くらい、高コントラストな感じ。補充液だから濃いのかもしれないな、時間短縮で対応か?と思って薬品購入時に一緒に購入したスターターの説明書を見ると使用液はスターター+水+補充液とすると書かれている。やはり補充液は補充液としての役割があるので濃い感じなのだ。と解釈。

Labo0369 C41処理発色現像スターター

早速testで使用した発色現像液をマニュアルに沿ってスターターと水を入れて使用液とする。それで一度現像する。先ほどよりは濃度、コントラスト共に随分調子が良い感じ。カラーバランスは乾燥してスキャンなどしてみないとわからないですが。


220815 LABO0369:2回目C-41test現像処理(発色現像の上記記述内容変更)
前浴  1分 35度くらい
現像  6分 30度
リンス 1分 30度前後
漂白  7分 30度前後
水洗  3分30秒 水道流水
定着  7分 30度前後
水洗  30分 水道流水
ドライウエル溶液 
自然乾燥
室温 30度


このプロセスではどうやらスターターと水を足した使用液を使用する方が現像時間などでの調節よりはおそらくコントロールしやすい感じです。それと5分を切る現像時間は現像むらが非常に出やすいので30度6分あたりで作業できる方法がバスケット、タンク現像、他手作業で作業をする場合だと向いているのだと思います。現像使用分について補充液を足していく方法でしばらく処理を続けていこうと思います。

あと今回の作業プロセスでは前浴を行っているので発色現像側に水が少しずつ入ることになります。その分PH値に変化が起きるはずですのでその部分の微調節も必要なようです。(PH計で計測していけば良いのだろうか??)いろいろ試しながら現像方法の確立をさせていきます。たまっている35㎜フィルム、120フィルムの現像もこのタイミングで現像処理することにします。カラーネガフィルムの現像はフィルムが違っても処理時間は同じなので一度方法を決めれば繰り返しの作業になります。


発色現像の液温管理が肝心要なので今回は室温調節で対応という方法をとりましたが、環境的には快適とは言えません。その部分については次回新しい機器の投入です。この機器は私の事務所から峠を越えたところに在住、大型カメラで撮影している東博章さんに教えていただきました。ありがとうございました。また、現像処理行程などについてはtokyo-photo.netさんのブログ記事を参考にさせていただきました。ありがとうございました。


今回のtest現像を終えてみて、現像時間はかかりますが撮影して結果を好きなときに確認できるのは非常にメリットありますね。現像代についてはかなりの量を処理しないと元は取れない?感じです。値段だけで自家現像を考えるとなかなか厳しいかもしれません。ミニラボ用ですので量はたくさん現像できます。このあたりも今後ブログで報告していこうと思います。
以上三重県津市美里町のフィルム暗室LABO0369から夏の宿題の報告でした。


※2022年の秋~カラーフィルムや白黒フィルムを使用したワークショップを開催する予定です。日時、内容、参加費など決まってきましたらブログなどでお知らせ致します。「せっかくフィルムで撮影したネガフィルムなので暗室で引伸し機を使用して写真プリントを作りませんか?」という投げかけです。「アナログプロセスが残っている内に光学的プロセスでの写真プリント制作を体験してもらいたい。」という願いから開催を致します。準備が整うまでしばらくお待ちください。



2022
816日乾燥を終えたフィルムのスキャン結果

参考程度に掲載しておきます。

220815C41処理1回目test現像

Labo0369 C41処理1回目testネガ像(スキャン)

220815C41処理2回目test現像

Labo0369 C41処理2回目testネガ像(スキャン)

220815C41処理1回目test現像ネガスキャン画像

Labo0369 C41処理1回目test画像(スキャン)

220815C41処理2回目test現像ネガスキャン画像

Labo0369 C41処理2回目test画像(スキャン)

C41処理1回目test現像ネガスキャン画像

C41処理1回目test現像ネガスキャン画像(2019台北)

C41処理1回目test現像ネガスキャン画像

C41処理1回目test現像ネガスキャン画像(2019台北)

1839 Contemporary Galleryの邱さん、お元気ですか。台北いきたいなあ…
 

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