2011.12.31

 今日は三重県鳥羽市相差に海女さん達の「竜宮さん」と呼ばれる民間信仰の現場に立ち会わせてもらいました。海女さん一人一人が海で採れた物などをお供えして「この1年ありがとうございました、来年もどうぞよろしくお願いします」と海に向かって手を合わせるのです。自然と密接な関係、直結している生活、を行っているからこそ感謝することを忘れないのだな、と海女さんの後ろ姿を見ながら思いました。信仰とか祈りとかいろいろな言い方はあるのだろうけど、そういうことすら感じさせない程馴染んで繰り返されてきたことをさらりと行ってしまうことのすごさ、時の流れの重さ、などを海を見ながら感じさせてもらいました。
海のくっきりとした青色と共に、遠い祖先を少しだけ意識したりする時間に立ち会えたことを私なりに記憶できたのだと思います。遠いところからやってきて、そして遠いところにまた帰る、そういうことの繰り返しなのかもしれません。
 今年も本当にいろいろお世話になりました。私個人としては「村の記憶」関連で本当に様々な方々に大変お世話になりました。「感謝」という言葉以外に伝える言葉がありません。ありがとうございました。来年もみなさんにとって良い年であるように。
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