岩手県大槌町を離れて
8月13日、工事のブルドーザーもトラックもほとんどが盆休みで動かなくなった静かな大槌町を昨日離れました。
お盆の始まりには跡形も無い家の前で献花されている方々が多数見えました。
被災にあった建物の前に立つと当時の津波の大きさが予想できます。あまりにも大きな津波の存在に小さな人間はほんとに一瞬で飲み込まれてしまったことを容易に予測できました。
いろいろな方々にお話を伺うことができました。
ある漁師さんはじいさんとばあさんを津波で亡くしたと教えてくれました。本人は2階に上がる階段にロープで体を巻いて波に飲み込まれるのを免れました。そのロープはほんとにか細いビニールのひもでした。「じいさん、ばあさん、親戚、友人たくさんの人を亡くしたけどだけど俺たちゃ負けねえ」そんなふうに話してくれました。
またある人は「防災に予算がない、なんて言葉はないんだよ。人の命を守るのに予算があるとか無いとかではないんだよ」強く語りかけてくれました。
私個人が東北という土地で短い滞在しながら感じたことなどを今月8月21日三重県立図書館で写真家の浅田さんと共にトークライブで話させていただきます。お時間ある方は是非足をお運びください。詳細はこちら(参加無料、要予約制)
http://www.library.pref.mie.lg.jp/app/details/index.asp?cd=2011070493
※私の写真が入っているチラシはこちら
http://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/201107049321.pdf
よろしくお願い致します。