アフタートークに出演。しました。
広田ゆうみ+二口大学 「部屋」(作 別役実) / 津あけぼの座
三重県の写真家松原豊です。
昨日9月10日は中秋の名月。このところ雨降りの多かった三重県ですが昨夜は晴れてくれて美しいお月さんを拝むことができました。案外明るい月の光に照らされた里山の輪郭を美しく感じさせてくれました。
昨日は三重県津市上浜町にある津あけぼの座で初日上演の広田ゆうみ+二口大学(広田二口企画)「部屋」(作 別役実)のアフタートークにお二人と津あけぼの座の油田晃さんと共に出演させてもらいました。(なんと今回3回目の出演)
アフタートーク前に「部屋」鑑賞。作品は油田さんからは聞かせてもらっていましたが、予想を裏切らない「暗い」作品。黒い背景の舞台に置かれている白いクロスに置かれている食器達がなんとも言えないシュールな感じを出してくれていました。その置かれている「もの」達の生活臭の無さが私にとっては印象深い演出。今までだと広田さんと二口さんのお二人の均等なバランスに近い感じの配役ですが今回は広田さんが前に出てくる印象。そのたりもこれまでの作品と違う感じでした。
上演後にアフタートーク。油田さんの進行のもと今回上演された「部屋」の作品描写の細部についていろいろとお話を聞かせてもらったり、解説をしてもらったりしながら予定時間を多少越えてトークは終了しました。
「現在のような状況下、盛り上がる作品で元気になりましょう!ということではない、このような暗さを持つ作品を上演することにも意味があり、見に来てくれたお客さんがいることに感謝したい。」そんなこと(だったと思います。)を津あけぼの座の油田さんがトークの中で話していました。秋だからか「思考、というか感覚の深いところにあるものに触れるもの、呼び覚ますもの。そんなことに出会いたい」という気分なのかもしれません。10年ほど前にもこの作品を上演したとお二人は話されていましたので記録映像があればその作品も見てみたいと思いました。(その記録は残っていないとのことでした、残念)
この上演作品は本日9月11日14時から三重公演の2回目。その「暗さ」の描写を劇場という場所で体感してもらえればと思います。
いつもは上演作品を撮らせてもらう立場の人間をアフタートークという舞台に上げていただきありがとうございました。毎回貴重な体験をさせてもらっています。予定時間を越えてお付き合いいただいた観客のみなさまにも感謝。
ありがとうございました。
以下上演情報:
広田ゆうみ+二口大学 別役実「部屋」
みえのみんなの演劇祭
9月10日(土)・11日(日)
広田ゆうみ+二口大学
別役実「部屋」
俳優・広田ゆうみと二口大学による、日本の不条理演劇の第一人者・別役実の上演は今年も開催されます。2017年「いかけしごむ」、2018年「この道はいつか来た道」、2019年「クランボンは笑った」、2020年「眠っちゃいけない子守歌」、2021年「受付」につづく、今年は「部屋」。
広田+二口企画は2010年に結成、別役実作品の上演を中心に、文藝作品などに広田・二口が出演して取り組んでいます。
「部屋」は1985年に初演。
打ち棄てられたアパートの一室。
テーブルの上には、あの日のお茶がそのままに。
まだ寒かった頃。まだあなたと暮らしていた頃。
あの日出ていったこの部屋に、再び女は帰ってきた。
やがて部屋の扉が開き、一人の男が現れる。
三重公演を皮切りに、長野・上田公演、愛媛・松山公演と続きます。
広田ゆうみ+二口大学
「部屋」
作 別役実
演出 広田ゆうみ
出演 広田ゆうみ 二口大学
開催日時
9月10日(土)・11日(日) 全2公演
9月10日(土)19時開演★
9月11日(日)14時開演
※受付開始・開場は開演の30分前から
※★はアフタートーク開催
ゲスト 松原豊さん(写真師・Office369番地)
開催場所
津あけぼの座(津市上浜町3丁目51)
近鉄名古屋線江戸橋駅下車徒歩3分
※津あけぼの座には駐車場がございません。公共交通機関をご利用ください。
入場料
一般 前売・予約・当日 2500円
U-22 前売・予約・当日 1000円
※U-22は22歳以下の方ならどなたでも適用いたします。当日年齢が分かるモノをご提示下さい。
スタッフ
宣伝美術:橋本純司(橋本デザイン室)
制作:油田晃(特定非営利活動法人パフォーミングアーツネットワークみえ)
主催
広田二口企画
特定非営利活動法人パフォーミングアーツネットワークみえ
津あけぼの座
京都芸術センター制作支援事業
助成
公益財団法人 岡田文化財団
チケット予約受付中!詳しくは
https://akebonoza.net
ありがとうございました。