特別支援学校にて
ずいぶん日が暮れるのも早くなってきましたね田んぼの畦には彼岸花も随分咲いてきました。少し乾いた空気が吹き抜けると「秋」という季節の到来を肌で感じています。
津市内の特別支援学校中等部さんで生涯学習センターさんで行っている文化体験プログラム「写真の原点『カメラオブスクラ』を作成してみよう!」
(過去の講座の様子は
http://www.center-mie.or.jp/cgi-bin/cms/jreport.cgi?mode=2&key=0000000857
にて)
午前中の授業では池山大工制作のカメラオブスクラに写る世界を鉛筆で描きながら参加してくれた生徒さんも時間が経過するのも忘れて集中してもらえた様子。じっくり描く子、複数毎描く子、いろんな絵が誕生しました。
そんななか講座の最中に廊下で小さな少女が先生に連れられてこちらにやって来ました。
言葉でのやり取りができる感じでは無かったのですが「こんにちはー!」とその少女に通りすがりに声をかけました。そうするとこちらをじっと見つめて来て立ち止まり「あっ」と思ったらすーっと私のところに寄って来て手を伸ばして私の顔に近寄って髭のところを何回も手触りを確認するように触ってきました。ちょっとびっくりしながらも
「髭好き?」なんて言葉をかけながらしばらく触ってもらっていました。そのあと両手を広げてぎゅっと抱きしめてくれました。時間にして1分も経過していないと思いますが不思議な体験をさせてもらいました。
好奇心いっぱいの目で見つめて「すっ」と瞬間動くことがあるだろうか?
なんだか忘れかけていた感覚を思い出してくれるような、そんな今日の出会いでした。
午後からの仕事の移動する車中でデザイナー氏にその話をしながら「てざわり」ということを改めて考えてみました。
興味がある、触る、触ってみたい…
どれもとても感覚的だし魅力的。
今日の講座の参加者達も見ることで世界に触れてもらえたかな…
じっと見つめて来た瞳が忘れられないなあ。
いい1日を過ごさせてもらいました。