島根県
お盆を熊野で過ごしたあと、住んでいる美里のかんこ踊りを見せてもらってから島根県に足を運びました。
今回の島根行きは昨年東京で開催させていただいた写真展「村の記憶」を見に来てくれた知人が会場で「島根の田舎を一度見に来ませんか。」と話してくれたのがきっかけです、お盆に合わせてその知人が「田舎に子供と行きます!」という連絡をいただいたのでスケジュールを合わせて伺わせていただきました。
行き先は旧羽須美村、現在の邑南町。仕事の納品用データの作成などを行い予定よりも半日程遅れて三重を離れました。到着当日はすっかり夏の陽も落ちて集落は真っ暗に近い感じでした。(もちろん外灯はあります。)
翌日は知人のおじさんに当たる人に集落を案内していただきました。風景をいろいろと見せてもらいました。
「日本って美しいな」と感じる風景を沢山見せてもらう途中で人の住まなくなった家々を沢山見かけました。
20年、30年近く家主を亡くした家々は屋根も崩れてきて緑に覆われようとしていました。
人が住まなくなって表れてきた風景を目の前にして静かに緑に覆い尽くされてゆく感じを見せてもらいました。
人の住まなくなった家は1,2年でも経過すると息吹が消えていくように感じるから不思議です。
「限界集落」今まであまりこの言葉を意識的に使っていなかったのですがそういう集落でもあるんだな、と思いました。人の住まなくなったところは自然が隙間無く入り込んでくる。山、森、川、そして人、一瞬として動きを止めることはないことを再認識させてもらいました。私の中で気になる、いや、気にしなければ行けない場所が1つ増えました。
(お世話になったM家の皆様。貴重な時間を割いて、お付き合いしていただいてありがとうございました。)